「Aさん 83歳 男性」 家族で顔を見合わせました。
夫婦二人暮らしなのですが夫はアルツハイマーでどこへ行こうが、誰と会おうがいつも初めましての世界で記憶に留めておけないのです。
娘夫婦も気に掛けてくれ時々様子を伺いに来ますが、最近では娘の旦那も分からなくなり、女房である私も分からなくなっていることがあります。
晩御飯を食べ終わると「ご馳走様でした、これで帰らせて頂きます。」などと言って外へ出て行ったりする事もあります。
りぼんに通い始めて4か月ぐらいになった頃、表情も明るくなって来て時々娘夫婦らと共に外食に行った時の事です。
いつもの様にお店に行き、席に座り注文を考えていると、夫が「最近よく来るね、ここに来るのは、3回目だね。」と言いました、私達は”ええっ!”と驚き顔を見合わせました。
確かにりぼんに通うようになり表情も明るくなっていますが、こんな事もあるのでしょうか?このお店に来たのは正確には4回目なのですが。
もう一人の娘が休みの日に様子を見に来た時は、いつもなら黙って何も言わず何か言っても小声で滑舌が悪いのですが、その日は「お前、今日は一人か?」と、大きな声で言ったのでビックリしました。
ご近所の方にも声をかけるようになり、ご近所の方が「まだ、何を言っているか分からないが以前の様に大きな声で声をかけてきましたよ。」と報告されました。
夫の変化や周囲の方の声を聞くと私も少し嬉しくなりました。
「Bさん 84歳 男性」 学習?できてる??
父は一人暮らしで、自分と姉の姉弟二人で時々様子を伺いに来ていますが、心配なので近所のケアサポーターさんと近くにいる父の妹さんとヘルパーさんに面倒を見て頂いています。
しかし、家に閉じこもりがちで最近ではテレビを見ていると言うよりも眺めているだけ、つけているだけの状態になりアルツハイマーも進んでいる。
デイサービスの利用を勧められ何か所かお試しで行かせてもらいましたが、父は通うことを嫌がりデイサービスには行きませんでした。
そんななか、りぼんが開所しお試しに行ってみるとなんとか気に入ったようで通い始めるようになりました、家に一人でいるよりは、りぼんで皆といる方が楽しいのか、通所日以外にも行きたがるようになり、自転車に乗りりぼんに向かうのですが途中で分からなくなるのか断念して戻って来るようです。
ところが、しばらくしてりぼんまでたどり着くことが出来るようになり、ちょくちょく自転車でりぼんにいっては、戻っているようです。
ヘルパーさんが毎日来ているため父が家にいないとヘルパーさんが入れないからです。
しかし、いままでデイサービスに行きたがらなかった父が通うようになり、道順も学習するなんて。
「Cさん 76歳 女性」 よかった、ホッとしました。
母が退院して2か月が経とうとした夏の日、気が付くと同じ事を何度も繰り返ししゃべっているではありませんか、それから数日が過ぎベッドから起き上がり立ち上がろうとするとヨロケり、歩くこともままならないのです。
さらに驚いたことは、私が誰だかわからないことがあるようで、知り合いのケアマネージャーさんに相談すると直ぐにデイサービスに行くよう勧められりぼんを紹介されました。
翌日介護保険を申請すると同時に通所が始まりました、歩くことがままならなっかたのに、2週間で一人で歩けるように回復しました、ひと月が過ぎると元のようにおしゃべりが戻り、よくしゃべるようになりました。
母に、ひと月前の事を訪ねると全く覚えていないらしく、当時の一週間ほどの記憶がありません、3か月ほど経つとほとんど以前の状態に戻ったようです。
近所のお友達も元に戻った母を見てとても驚いていました、本当にケアマネージャーさんとデイサービスの方に感謝いたします。